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アシカが中毒?

オーストラリアの西海岸で15日、
サーフィンをしていた13歳の少女が、
アシカに襲われ重傷を負った。
というニュース知ってますか?

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何年前からか海洋動物の病気が報じられています。
このアシカがおかしくなっていたかどうかはわかりませんが、
海洋研究者たちは、海が
――おそらく人間の干渉によって――
変わりつつあり、新たな様相を示すようになった病気が、
海の動物と人間の双方を危険にさらしていることに警鐘を鳴らしています。


プリンストン大学の
アンドルー・ドブソン教授(生態学・進化生物学)は、
「われわれは(全体像の)ほんの断片だけを見てしまいがちだが、
個々の断片が一貫して示唆しているのは、
われわれが海に送り込んでいるものが
さまざまな悪影響を及ぼしているという点だ」
と話しています。

ドブソン教授たちは
問題に直面している種の名前をいくつか挙げて、
たとえば、カリフォルニア州沖のアシカは、
ドウモイ酸の中毒に苦しんでいる。
ドウモイ酸は、藻類が異常繁殖すると生成される。
この藻類を食べる魚が毒素に汚染され、
さらにこの魚を食べる哺乳類が中毒になる。
もちろん、人間やアシカも含まれる。

人間がドウモイ酸に汚染された魚介類を食べると
記憶障害が起きる。
藻類に関係のある毒素が
神経にさまざまな問題を引き起こすのだが、
中毒になったアシカもこれと似た状態だと考えられている。
アシカが水から出てうろついたり、
人間に遭遇したとき過度に友好的だったり、
攻撃的になったりするといった奇妙な行動も説明がつくと、
ガランド氏は指摘しています。

フロリダ州では、
赤潮から発生した毒素が風にのって運ばれ、
大量のマナティーが死んだ。
米国の東海岸と南部の海岸の全域では、
感染症を引き起こす細菌と毒素によって
バンドウイルカが死んでいる。
カリフォルニア州沖では、
ネコの糞によくいる寄生虫がラッコの命を奪っている。

海洋動物の命だけでなく、
人間自らの命を縮めているような気がします。 
私たちが生きているうちは大きな変化はないかもしれませんが、
未来への大きな負の贈り物にならなければいいなと思います。

  at 22:47
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