2007年04月23日
安全停止!ディープストップ!
昨夜、野澤先生の話を聞いて思ったことがあります。
安全な浮上、水深5mで3分間の安全停止。
しっかりとできますか?
1分間に18mの浮上速度。
コンピューターは1分間に9mの浮上速度で
設定されているものが多いです。
コンピューターの警告がでないように
浮上するのは難しいですよね。
安全停止の深度、時間はきっちりできていますか?
これらがしっかりできることが
より安全なダイビングにつながります。
テクニカルダイビングの世界では、
「ディープストップ」という考え方があります。
たとえば、水深50mを越える潜水をした場合、
30m、20mのような深い水深でも、
短時間の減圧停止を段階的に行いながら浮上する手法です。
「安全な浮上速度を守る」という事が困難なら、
「ディープストップ」という手法を使ってみるのも
合理的な発想の転換ではないか?と思いました。
まず、安全停止後の浮上速度に
「ディープストップ」の理屈を通すなら、
水深が浅くなればなるほど、
細かく段階的に減圧しなければなりません。
非常にゆっくり浮上すべきです。
でも実際は、多くのダイバーは、安全停止が終わった途端、
吹き上がるようにあっと言う間に浮上しています。
安全停止が終わった後の最後の5mこそ、
1分でも2分でも時間をかけてゆっくり浮上すべきです。
しっかりと安全停止をしたいなら、
最後の5mを5m→4m→3m→2m→1mで
それぞれ1分〜2分づつ停止する
「シャローストップ」を実践してはどうでしょうか。
2番目に気になるのが、浅すぎ深すぎの安全停止。
「浅くて長い潜水」 の場合、
比較的ハーフタイムの長い組織に窒素が蓄積します。
(「ハーフタイムの長い組織」というのは、
「許容できる過飽和窒素量(分圧)が小さい組織」です。
「ハーフタイムの短い組織」というのは、
「許容できる過飽和窒素量(分圧)が大きい組織」です。)
減圧停止とは、
水中からの浮上で生じる圧力差が
許容過飽和窒素分圧を越える場合、
その差を小さくしてから浮上させる行為です。
なので、厳密な減圧には、
深度が浅すぎてもダメ、深すぎてもダメという
最適な減圧水深があるわけです。
(停止時間も長すぎてもダメ、短すぎてもダメ)
最適な減圧水深があるということは、
最適な安全水深という考えにも通じるわけです。
「ディープストップ」や「5m3分の安全停止」は、
「ハーフタイムの短い組織」に対してはかなり有効ですが、
「ハーフタイムの長い組織」にとっては、
減圧ではなく窒素を蓄積させる行為です。
なので、「ディープストップ」や「安全停止」は、
深すぎたり長すぎたらダメなんです。
具体的には、浅くて長い潜水のように
「ハーフタイムの長い組織」がやばそうな場合は、
せめて、5mよりは浅い3m、2mといったように、
柔軟に安全停止の手法を変えた方がいいのでは?と思うのです。
しかし、そうは言っても安全停止を
水深2mで20分とかは現実では無いですよね。
そういう場合は、酸素分圧の大きい
ナイトロックスを安全停止の時だけでも使用すればかなり効果的です。
誤った認識に、
長期間のダイビングの最終日とかに
「今日は最終日だから、
安全停止をしっかりやって窒素を抜こう」とか
「今夜は飛行機に乗るけど、
水深が浅ければ潜っても大丈夫!」とか。
関東在住ダイバーでは
「今日は山越えするから
安全停止をしっかりやって窒素を抜こう」とか、
このような会話を聞いたことがあります。
これらは誤った認識です。
つまり、安全停止は「ハーフタイムの短い組織」に対して有効な手法で、
飛行機搭乗とか山越えで影響するのは
「ハーフタイムの長い組織」です。
「ハーフタイムの長い組織」は、
水深5mでも窒素は加算方向に蓄積され、
それが飛行機搭乗とか山越えの周囲圧の低下で
安全の許容値を超えてしまうのです。
なので、
最適な深度で最適な時間を守ることが大切なんです。
安全な浮上、水深5mで3分間の安全停止。
しっかりとできますか?
1分間に18mの浮上速度。
コンピューターは1分間に9mの浮上速度で
設定されているものが多いです。
コンピューターの警告がでないように
浮上するのは難しいですよね。
安全停止の深度、時間はきっちりできていますか?
これらがしっかりできることが
より安全なダイビングにつながります。
テクニカルダイビングの世界では、
「ディープストップ」という考え方があります。
たとえば、水深50mを越える潜水をした場合、
30m、20mのような深い水深でも、
短時間の減圧停止を段階的に行いながら浮上する手法です。
「安全な浮上速度を守る」という事が困難なら、
「ディープストップ」という手法を使ってみるのも
合理的な発想の転換ではないか?と思いました。
まず、安全停止後の浮上速度に
「ディープストップ」の理屈を通すなら、
水深が浅くなればなるほど、
細かく段階的に減圧しなければなりません。
非常にゆっくり浮上すべきです。
でも実際は、多くのダイバーは、安全停止が終わった途端、
吹き上がるようにあっと言う間に浮上しています。
安全停止が終わった後の最後の5mこそ、
1分でも2分でも時間をかけてゆっくり浮上すべきです。
しっかりと安全停止をしたいなら、
最後の5mを5m→4m→3m→2m→1mで
それぞれ1分〜2分づつ停止する
「シャローストップ」を実践してはどうでしょうか。
2番目に気になるのが、浅すぎ深すぎの安全停止。
「浅くて長い潜水」 の場合、
比較的ハーフタイムの長い組織に窒素が蓄積します。
(「ハーフタイムの長い組織」というのは、
「許容できる過飽和窒素量(分圧)が小さい組織」です。
「ハーフタイムの短い組織」というのは、
「許容できる過飽和窒素量(分圧)が大きい組織」です。)
減圧停止とは、
水中からの浮上で生じる圧力差が
許容過飽和窒素分圧を越える場合、
その差を小さくしてから浮上させる行為です。
なので、厳密な減圧には、
深度が浅すぎてもダメ、深すぎてもダメという
最適な減圧水深があるわけです。
(停止時間も長すぎてもダメ、短すぎてもダメ)
最適な減圧水深があるということは、
最適な安全水深という考えにも通じるわけです。
「ディープストップ」や「5m3分の安全停止」は、
「ハーフタイムの短い組織」に対してはかなり有効ですが、
「ハーフタイムの長い組織」にとっては、
減圧ではなく窒素を蓄積させる行為です。
なので、「ディープストップ」や「安全停止」は、
深すぎたり長すぎたらダメなんです。
具体的には、浅くて長い潜水のように
「ハーフタイムの長い組織」がやばそうな場合は、
せめて、5mよりは浅い3m、2mといったように、
柔軟に安全停止の手法を変えた方がいいのでは?と思うのです。
しかし、そうは言っても安全停止を
水深2mで20分とかは現実では無いですよね。
そういう場合は、酸素分圧の大きい
ナイトロックスを安全停止の時だけでも使用すればかなり効果的です。
誤った認識に、
長期間のダイビングの最終日とかに
「今日は最終日だから、
安全停止をしっかりやって窒素を抜こう」とか
「今夜は飛行機に乗るけど、
水深が浅ければ潜っても大丈夫!」とか。
関東在住ダイバーでは
「今日は山越えするから
安全停止をしっかりやって窒素を抜こう」とか、
このような会話を聞いたことがあります。
これらは誤った認識です。
つまり、安全停止は「ハーフタイムの短い組織」に対して有効な手法で、
飛行機搭乗とか山越えで影響するのは
「ハーフタイムの長い組織」です。
「ハーフタイムの長い組織」は、
水深5mでも窒素は加算方向に蓄積され、
それが飛行機搭乗とか山越えの周囲圧の低下で
安全の許容値を超えてしまうのです。
なので、
最適な深度で最適な時間を守ることが大切なんです。
