トマソン
お店にいると、世の中の様々なことを教えてもらえます。
(本当に知らないことだらけ・・・日々、勉強)
今日、教えてもらったのがトマソンです。
私は初めて聞きましたが、既にご存じの方も多いと思います。
(そんなことも知らないの?っと突っ込みが入りそうですが・・・)
トマソンとは・・・
不動産に付属・保存されている無用の長物
創作意図の存在しない、視る側による芸術作品
とても身近にあるトマソンを教えてもらったのですが、
玉蔵院の近くにあるこれも、そのものズバリ
“トマソン”デス
↓拡大図
WEBでも、しっかりと紹介されていました(笑)
なぜ、“トマソン”という名前が付いているのか?語源は・・・
元巨人軍の選手ゲーリー・トマソンに由来する。
トマソン選手は、元大リーガーとして移籍後1年目はそこそこの活躍を見せたものの、2年目は全くの不発でありながら四番打者の位置に据えられ続けた。その、空振りを見せるために四番に据えられ続けているかの様な姿が、ちょうど「不動産に付属してあたかも芸術のように美しく保存された無用の長物」という超芸術の概念にぴったりだったため名称として採用された。
こんな理由で自分の名前が芸術作品に使われているとは、
当の本人は、多分知らないと思う・・・
『トマソン大図鑑』の分類によると・・・
無用階段
純粋階段ともいわれる。上って下りるだけの階段。もともとは階段の先に扉などがあったものが多い。設計変更などの原因で、新設当時から無用階段になってしまっていたものも存在する。
無用門
塞がれてしまってもいまだ門としての威厳を保っている門。
ヒサシ
庇。無用庇ともいう。下にあった窓や扉が無くなってしまったにもかかわらず、雨を防いでいる庇のこと。
無用窓
塞がれた窓。塞ぎ方に念が入っているものが美しい。
ヌリカベ
無用門や無用窓と重なる。塞いだ窓や門の跡。コンクリートで塗り込めても完全には隠しきれていない領域。周囲との微妙な差異を楽しむ。
原爆タイプ
平面状のトマソン。建物などの痕跡が、壁にシルエット状に残っている物件。密集して立てられていた建物群の一部が取り壊された場合などに出現する。
高所
物体そのものは正常だが、普段ある場所よりも高いところに存在しているために違和感をもたらす構造物。二階にある取っ手付のドアなど。階段が取り壊された場合に出現することが多いが、内側にクレーンなどが格納されている実用的な扉であり、汎用の扉部品を使ったためにそうなったというものもある。
でべそ
塗り込めた壁からわずかに飛び出た、ドアノブや蛇口などの小さい突起物。
ウヤマ
看板や標識の文字が一部消えているもの。最初の物件が「?はウヤマ/卯山?店」というものだったのでこの名前が付いた。
カステラ
壁面から飛び出した直方体状の部分。出窓の塗りつぶしなどで発生する。また、逆に引っ込んでいる部分は「逆カステラ」と呼ばれる。
アタゴ
道路脇にある意味不明の突起物。車の駐車禁止のため役に立っている可能性もある。トマソン探索初期、赤瀬川らが新橋から愛宕山に向かう途中でこれの第一号を発見したため、アタゴという名前が付けられた。
生き埋め
路上の物件の一部がコンクリートなどで埋められているもの。
地層
地面に断層が形成されたもの。同一箇所を複数回工事したときなどに見られる。
境界
ガードレール、柵、塀など、境界を表示する物件で、意味が即座に理解しがたいもの。
ねじれ
通常、まっすぐ直角に作られている建築物のなかにおいて、微妙なねじれを有する物件。
阿部定
途中で切られた電信柱の跡。命名は阿部定事件より。
埋め立てられた川に架かる橋など、無用となっている橋。ただし、暗渠化されているケースでは、地下に空洞があるため、自動車などの重量物を通す道は橋梁構造にしておく必要がある。そのため、本格的に無用であるとは言い切れず、「外見的に無駄に見える」というだけの理由による。
純粋タイプ
分類不能で、実用的意味が考えられないもの。空けると壁面の「純粋シャッター」など。
蒸発
看板の退色や、記念碑の一部損壊などで、もともとの意味がわかりにくくなっているもの。
今まで全く気が付かなかった・・・
気にしていなかった・・・の方が正しいかもしれませんが
結構、身近に“トマソン”ってあるのかもしれませんね
普段通っている道で“トマソン”を見付けたら
ちょっと嬉しくなるかも(笑)